PHPで日本語の日付形式をタイムスタンプに変換する方法【午前/午後対応】

PHPで日本語の日付形式をタイムスタンプに変換する方法【午前/午後対応】

はじめに

日本語のWebアプリやWordPressフォームでは、「2025年6月24日」や「2025年6月24日 午後3時」など、自然言語に近い日付入力を処理する場面がよくあります。
本記事では、「◯年◯月◯日」形式の日本語日付をPHPでタイムスタンプに変換する方法について、ベストプラクティスを交えて紹介します。

主要な方法の比較

方法メリットデメリット適したケース
strtotime() + str_replace()シンプル、コード量が少ない曖昧な変換、タイムゾーンに依存固定形式のシンプル変換に最適
DateTimeクラスオブジェクト指向、検証が厳密若干コードが長くなる本格的な日本語日付処理に推奨
date_parse_from_format() + mktime()独自フォーマット解析が可能エラー処理がやや煩雑自前で形式を制御したいとき
正規表現柔軟性が高い、多形式対応が可能保守コストが高くなりがち非標準な表記(例:〇月下旬など)に対応

ベストプラクティス:DateTimeクラスを使う

日本語の日付(例:2025年6月24日)には、以下のように DateTime::createFromFormat() が有効です:

$date = DateTime::createFromFormat('Y年n月j日', $japaneseDate, new DateTimeZone('Asia/Tokyo'));
$timestamp = $date ? $date->getTimestamp() : false;

ポイント:

  • Y年n月j日 を使えば先頭ゼロなしでもOK。
  • タイムゾーン を明示することでサーバー差異を回避。
  • false チェックや try-catch でエラー処理を明示化。

コード全体例(関数化)

/**
 * 日本語日付をタイムスタンプに変換
 * @param string $japaneseDate 例: "2025年6月24日"
 * @return int|false 有効なタイムスタンプ or 失敗時はfalse
 */
function japaneseDateToTimestamp($japaneseDate) {
    try {
        $date = DateTime::createFromFormat(
            'Y年n月j日',
            $japaneseDate,
            new DateTimeZone('Asia/Tokyo')
        );
        return $date ? $date->getTimestamp() : false;
    } catch (Exception $e) {
        return false;
    }
}

// 使用例
$timestamp = japaneseDateToTimestamp("2025年6月24日");
if ($timestamp !== false) {
    echo "タイムスタンプ: $timestamp (" . date('Y-m-d H:i:s', $timestamp) . ")";
} else {
    echo "無効な日付形式です";
}

午前・午後を含む形式の処理

「2025年6月24日 午後3時30分」のような文字列に対応するには、次のように書き換えます:

$replaced = str_replace(['午前', '午後'], ['AM', 'PM'], $japaneseDateTime);
$date = DateTime::createFromFormat('Y年n月j日 Ag時i分', $replaced, new DateTimeZone('Asia/Tokyo'));

注意点まとめ

  1. Asia/Tokyo タイムゾーンを指定しましょう。
  2. 変換処理をループの外に置いてパフォーマンス最適化
  3. タイムスタンプに変換する前提であれば、元から保存形式を統一するのも効果的です。

おわりに

日本語の日付フォーマットを扱う際、DateTime クラスは柔軟かつ堅牢な方法です。
特にユーザー入力を受け取るWebシステムやWordPressフォームでは、フォーマットの許容幅と厳密性のバランスが鍵となります。
本記事のコードを参考に、安全かつ正確な日付処理を実装してみてください。

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