「ママはどこ?」——赤ちゃんから大人まで、止まらない“ママっ子”愛

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6月といえば、日本では「梅雨」と「衣替え」の季節ですが、中国では“試験ラッシュ月間”でもあります。高校入試や大学入試といった人生の節目になる大きな試験が、なぜかこぞって6月に集中するんです。
最近、ある中学入試のニュースを見て、思わず笑ってしまいました。
試験会場の外で記者が取材していたところ、試験が終わって出てきた子どもたちが真っ先に口にしたのは、こんな言葉でした。
「ママは?」
「あれ、パパ…ママは来てないの?」
……なんて愛おしい“ママっ子フェスティバル”!
その様子を見ながら、「あ〜うちも全く一緒だわ」と深く頷いた私。
思えば、“ママ大好き期”って、実は生まれた瞬間からずっと続いてるんですよね。ただ、年齢によって表現の仕方が変わるだけで――。
というわけで今回は、「なぜ子どもはこんなにもママにベッタリなのか?」を、成長ステージごとに振り返ってみたいと思います!
👶 赤ちゃん期:ママがいないと世界が終わる!
この時期の赤ちゃんにとって、ママはまさに“この世のすべて”。
おっぱいもママ、抱っこもママ、寝るのもママ。ほんの数分でも視界からいなくなると、大洪水のような泣き声が響き渡ります。
思い出すのは息子が赤ちゃんだった頃の、ある微笑ましいエピソード。
私が鼻先で息子の鼻をちょんとくすぐると、ケタケタと笑って大喜び。見ていたパパが「よし、俺もやってみよう!」と同じように鼻をくっつけてみたんですが……
息子、まさかの秒で拒絶!
さっきまで満面の笑みだったのに、一瞬で表情が曇って「誰この人…」みたいな顔(笑)。あの時の“魂の拒否反応”は、今でも家族の鉄板ネタです。
その日から私は悟ったのです――
ママは、子どもにとって唯一無二の安心装置なのだと。
🧒 幼稚園期:ママ送って、ママ迎えにきて、ママは絶対帰っちゃダメ!
幼稚園に通い始めても、ママへの依存は続きます。
登園時の別れ際は“笑顔でバイバイ”を演じつつ、ママの背中が見えなくなった途端に涙ボロボロ…。
そして降園時は、門の前に立つママを見つけた瞬間、走って飛び込んでくる。もはやドラマの再会シーンばりの演出。
今の息子もまさにこの“ママ命モード”まっただ中。
最近では、私とパパが冗談でじゃれ合っているだけでも「ママをいじめないで!」と、真剣な顔で私の前に立ちふさがります。
(いや、そもそも私が先に叩いてるんだけど?)
さらに、私の半径100メートル以内に入ると“自動追尾モード”が発動。トイレすら一人で行かせてくれない(笑)
夜寝るときも“ママレーダー”が稼働していて、どんなに離れて寝ても、10分後には必ずピッタリくっついて寝ている…。30度超えの熱帯夜でも、です。
嬉しいけど…暑いよ!息子よ!
👦 小学生期:ツンデレ期突入!けどやっぱりママが一番!
小学生になると、「ママ好き〜」とはあまり言わなくなる代わりに、ちょっとした“照れ隠し”が増えてきます。
例えば、登校時は「門の前でバイバイしないで!」なんて言うくせに、放課後に迎えに行くと嬉しそうに駆け寄ってくる。
たまにパパが迎えに行くと、「あれ?…ママは?」とあからさまにがっかり顔。
自立を意識し始める年齢だけど、実際には「ママにお水持ってきて〜」「この靴、ママが履かせて〜」と、甘えたい気持ちがまだまだ満載。
“ママっ子”って、口では否定しても、行動は正直なのが面白いところ。
🧑🎓 中高生期:“ドライなふり”の奥にある、変わらぬママ愛
中学生・高校生になると、さすがに“ママにベッタリ”な姿は影をひそめます。
声変わりして生意気にもなるし、「うざい」「干渉しないで」なんて言葉も飛び出すように…。
でも、そう見えても、実はしっかり“ママレーダー”は残っているんです。
・体調が悪い時は「病院行けば?」とぶっきらぼうに言いつつ、そっとお茶を持ってきたり
・学校で嫌なことがあった日は、言葉少なげに隣に座ってきたり
・晩ごはんがないと「え、なんか食べる気しない」とボヤいたり
思春期特有の距離感はあるものの、信頼と甘えの本質は変わっていません。
🧔 大人になっても:独立しても、やっぱり“ママが一番安心”
そして、社会人になっても“ママっ子”は案外健在。
「ご飯食べた?」「寝不足じゃない?」というママのLINEに
「もう大人だよ〜」とか言いながら、返信は秒で返す。
風邪を引けば「ママのおかゆが食べたいなぁ」とつぶやき、
人生の大きな決断前には「お母さんならどうするかな?」と心の中で問いかける。
結婚して親になっても、なぜか心のどこかに「ママ基準」が残っているんですよね。
それって、ちょっと恥ずかしくて、でもものすごくあたたかいこと。
🌟 まとめ:ママっ子とは、「信頼の形」であり、「愛の記録」
“ママっ子”って、ただの甘えじゃありません。
それは、生まれた時から積み重ねてきた「無条件の安心」と「絶対的な信頼」の証。
時には息苦しく感じるほど、べったりくっついてくる子どもたち。
けれど、その背中には「ママが好き」「ママがいれば大丈夫」という、何よりもまっすぐな思いが詰まっているんです。
だからこそ、ふとした時に言われる「ママはどこ?」という言葉が、こんなにも胸に響くのかもしれません。
あなたのご家庭にも“ママっ子エピソード”はありますか?
思わず笑ったあの日、胸がじんわりした夜のこと、ぜひコメントで教えてくださいね♪