変な雑学:夏の蚊は、冬になるとどうして消えてしまうの?

変な雑学:夏の蚊は、冬になるとどうして消えてしまうの?

画像出典:istock

夏にはうるさいほど飛び回っていた蚊たち。なのに、冬になるとピタリと姿を消すのはなぜでしょうか?
実は、凍死しているわけではなく、彼らは“休眠状態”に入っているのです。

🔥 活発に動けるのは26~36度

蚊は温度に非常に敏感な生き物です。
気温が26〜36度になると、最も活発に動き回ります。
この温度帯では、まるで疲れ知らずのように飛び回り、吸血・繁殖を繰り返します。

しかし、気温が16度を下回ると動きが鈍くなり、5度を下回ると完全に“休眠モード”へ
代謝を極限まで抑え、摂食や活動を停止し、エネルギー消費を最小限にするのです。
いわば、スマホの省エネモードのようなものですね。

さらに、気温が10度以下になると繁殖も止まり、多くの蚊が死んでいきます

🧊 蚊はどこで冬を越すの?

温暖な地域では、蚊は地下室・洞窟・木のうろ・壁の隙間・タンスの裏・ベッドの下など、人目につかない場所にひっそりと身を潜めています。

そして、春一番の雷が鳴ると、それは彼らにとって「出航の汽笛」。
一斉に休眠から目を覚まし、再び活動を始めます。

🐣 寒冷地ではどうするの?

寒冷地に住む蚊たちは、独自の越冬術を持っています。

成虫は冬を越せず死んでしまうことが多いですが、
秋の終わりに水辺に産み落とされた卵は、寒さに耐え、春の訪れとともに孵化します。
つまり、蚊は卵という形で世代をつなぎ、翌年の新しい命へとバトンを渡しているのです。

📆 まとめ|春になる前に対策を!

蚊は、毎年このようにして私たちの前に戻ってきます。
「冬はいなくなったから安心」と油断せず、
春が来る前からしっかり対策しておくのが、夏の快適生活への第一歩です。