【ラブブとは?】Labubuの歴史・魅力・ビジネスモデルと今後の展望を徹底解説

画像出典:POPMART公式サイト
近年、Labubu(ラブブ)というキャラクターを中心としたフィギュアが、日本でも注目を集めています。香港のアーティストKasing Lung(カシン・ルン)が生み出したこのユニークなキャラクターは、中国ではすでに爆発的な人気を誇り、POP MART(ポップマート)とのコラボにより、世界中に広まりつつあります。
本記事では、Labubuの誕生から人気の理由、背後にあるビジネスモデル、そして今後の展開について詳しく解説します。

Labubu(ラブブ)とは?その独特な魅力
Labubuは尖った耳と毛むくじゃらの頭、そして特徴的な笑顔を持つ小さなモンスターのようなキャラクターです。一見すると不気味にも見えるその姿は、見る人によって印象が異なり、可愛さと不思議さを兼ね備えた存在です。
もともとはKasing Lung氏のイラスト作品に登場していたLabubuは、アートトイとして注目され、後にPOP MARTとの提携で商業的に大きく展開されるようになりました。

Labubuの発展の歴史:アートから世界的フィギュアへ
2013年ごろ:アートギャラリーからの出発
Labubuは最初、Kasing Lung氏の個展や絵本に登場するアート作品でした。彼の幼少期の空想から生まれた「モンスターの友だち」として、コレクターに愛され始めます。
2018年:POP MARTとのコラボで大ブレイク
中国最大のトイメーカーPOP MARTとのコラボレーションにより、Labubuはブラインドボックス(盲盒)フィギュアとして大衆市場へ。これにより、Labubuの人気は爆発的に広がりました。
シリーズの多様化とグローバル展開
「フォレストLabubu」「バイキングLabubu」「ハロウィンLabubu」など、様々なテーマや季節限定のシリーズが登場。世界中のコレクターが注目する存在に。

Labubuのビジネスモデルとは?
IP戦略
Labubuはアーティストの個人作品でありながら、POP MARTのサポートにより強力なブランドIPへと進化。キャラクターの世界観を大切にしながら、大量生産とマーケティングを両立しています。
ブラインドボックス方式
ユーザーが何が出るかわからない状態で購入する「ブラインドボックス方式」は、収集欲を刺激し、再購入を促す画期的な手法。レア(シークレット)アイテムの存在も購買意欲を高めています。
限定商品とコラボ戦略
都市限定、イベント限定、ブランドコラボ(例:ディズニー、Hello Kitty)など、希少性を高める商品展開が、ファンの熱狂を生み出しています。
コミュニティと二次市場
SNS(X、Instagram、rednoteなど)や動画共有サイトでは「開封動画」「Labubuコレクション紹介」が多数。さらに、メルカリやヤフオクなどの二次市場も非常に活発です。

Labubuの将来性と今後の展望
Labubuはすでに中国での成功を収めていますが、今後の成長には以下のような方向性が期待されます:
グローバル市場への進出:POP MARTはすでに日本、韓国、東南アジア、欧米へと展開を加速中。Labubuの国際的な知名度は今後さらに拡大するでしょう。
アニメ化・ゲーム化などのメディア展開:Labubuのキャラクター性は、アニメ・ゲーム・アパレルなどへの展開にも適しており、IPの多角化が期待されます。
NFT・デジタルアートとの融合:近年話題のNFT(非代替性トークン)やAR技術との連携により、デジタルLabubuの登場も現実味を帯びています。
アートとしての価値再評価:一般消費向け商品とは別に、高級アートトイラインや原画展、限定原型フィギュアなど、アーティスト色を強めた展開も予想されます。

Labubuはただの「可愛いフィギュア」じゃない
Labubuは、アート性・キャラクターデザイン・ビジネス戦略のすべてが融合した、現代の潮流を象徴する存在です。
その背後には、アーティストの情熱、企業の企画力、そしてファンの愛情があります。
Labubuのこれからの物語にも、ぜひ注目してみてください。